映画『君たちはまだ長いトンネルの中』スペシャルインタビュー 北川尚弥

映画『君たちはまだ長いトンネルの中』スペシャルインタビュー 北川尚弥

2022.6.16
君たちはまだ長いトンネルの中

消費税増税反対を訴える漫画を基に、加藤小夏扮する政治に強い関心を持つ女子高生・アサミが未来を明るくしようと奮闘する姿を描く青春ストーリー。「刀剣乱舞」シリーズをはじめ、数多くの舞台作品に出演している北川尚弥は、アサミの同級生・安倍晋太郎役で共演。政治やお金をテーマにした作品の印象や役への思い、自身が“長いトンネル”に入ってしまった時の解決法などを語ってもらった。

「アサミに振り回されて戸惑っている姿は素のリアクションです(笑)」

――原作は漫画「こんなに危ない!? 消費増税」ですが、このテーマについてどう思いましたか?

この題材を映画にするのかって驚きました。台本をいただいた時に見ている人と同じ目線で演じることができる役柄だなと思って。その部分を大事にしながら撮影に臨みました。

――日本の未来を問う高校生たちが奮闘するストーリーに関してはいかがですか?

すごく斬新ですよね。政治とお金、そして青春ストーリーが掛け合わさって、どの世代の人が見ても楽しめる今までにない映画になっていると思います。

君たちはまだ長いトンネルの中

――主人公・アサミの同級生である安倍晋太郎を演じる上で心掛けたことはありますか?

安倍くんは政治のこともお金のことも何も分からない男の子です。演じる時は純粋にアサミから教えてもらうという気持ちを大切にしていました。

――アサミの言動に振り回される役どころですね。

安倍くんは自分から行動するタイプのキャラクターではないんです。アサミに引っ張られて動いているようなところがあって。アサミと一緒にいることで少しだけ成長する安倍くんの姿をお見せできるんじゃないかなと思います。

――アサミと一緒にいる時の戸惑う表情も印象的です。

たまに、周りの人が怒られているのになぜか自分に言われているような気持ちになることがあるんです。安倍くんの前の席に座っているアサミが先生にバレないように早弁しているシーンの時も似たような感覚になりました。もしバレたら自分にも火の粉が飛んでくるかもしれないからやめてほしいという思いを抱きながら演じていました。アサミに振り回されて戸惑っているところは素のリアクションです(笑)。

君たちはまだ長いトンネルの中

――ご自身が安倍と似ているところはありますか?

安倍くんは、結構周りに流されながら動く性格です。僕自身も学生の頃は周りの目を気にしていました。誰かと一緒じゃないと心配で動けなかったことも。今はそうでもないですけど、学生生時代の僕とは似ているのかなって感じました。

――なるせゆうせい監督からは、どのようなアドバイスを受けましたか?

「安倍くんしか見ている人の目線に立って感じられる人はいないから、なるべく新鮮な気持ちで、分からないことをアサミに聞くようにするといいよ」と言われたので、その言葉を大事にしながら演じていました。

――アサミというキャラクターの印象は?

あんなに行動力がある高校生っているんだなって。あのアサミだからこそ物語を引っ張って行ってみんなを巻き込み、何か一つのことを起こそうとする。周りの人たちを言葉で動かすことができる存在。ひと言で言うと「すごいな」という印象です。高校生なのに年上の方に自分の意見をズバズバ言えるところは尊敬しかありません。自分の生活の中に少しでも取り入れられたらいいなと思いました。

君たちはまだ長いトンネルの中

――アサミのような行動力はありますか?

自分も言う時は言うんですけど……、なるべく人の上には立たないようにしているというか、アサミのような思い切りの良さはあまりないかもしれません。自分の意見を持って行動できる人は尊敬できます。

――政治に対して強い関心を持つアサミの主張に対してはどんなふうに捉えていましたか?

必ずしも正しいとされていることだけが全てじゃないのかなと。やっぱり、古くからの考えやそれが正しいと思われているものって、なかなか変えることができないと思うんです。最近になってようやく新しい意見や若い世代の価値観が少しずつ受け入れられるようになってきたのかなって感じますけど、古い考え方を変えていくことは本当に難しい。安倍はアサミと一緒にいることしかできないですけど、少しでも力になれるように動けたらいいなと思いながら演じていました。仲間と協力し合って一つの目標に取り組む。それは、若いからこそできること。今回の映画はものすごくエネルギーがあふれていますし、学校では教えてくれない政治やお金のことを学べる作品だと思っています。

君たちはまだ長いトンネルの中

――先日(5月15日が誕生日)26歳になった時に、ツイッターで「時間が経つのが早い」とつぶやいていましたね。

昔は時間が経つのが遅いなと思っていたんです。だけど、上京してからはすごく早く感じるようになって。このまま気が付いたら50、60歳になっているのかなって思うと、今できることを精一杯やりたいなと。未来のことは誰にも分からないですけど、先手を打って行動できたらいいなと思いました。

――映画のタイトルにちなんだ質問を。演技をする上で、長い“トンネル”に入ってしまったような出口が見えない状況に陥った時の解決法はありますか?

舞台が終わった時も、映像作品を撮り終わった時も何が正解だったのか見つからないことがあるんです。これは一生の課題なのかもしれません。悩むことは大変だけど、たくさん悩めば悩んだだけ深みとかも出て来るのかなと。悩むことも俳優の一つの仕事だと思っています。

君たちはまだ長いトンネルの中

――例えば、プライベートな時間で気分転換をしたい時は?

おいしいものを食べます。食べている時は自然と笑顔になるし、幸せな気持ちになれる。お肉だったり甘い物だったり、自分へのごほうびとして好きなものを食べるようにしています。

――甘い物は何が好きですか?

大福やチョコレートなどの糖分を摂ってリフレッシュします。あんこは、つぶあんもこしあんも好き。お茶ではなくブラックのコーヒーを飲みながら食べます。

――“食”といえばキャストサイズチャンネル「北川尚弥の旅飯」が好評配信中ですね。

仕事いうよりはプライベートでふらっと旅行して、おいしいものを食べて幸せな顔をしている僕の姿を見て楽しんでいただけたらいいなと。もちろん食レポとかもあるんですけど、上手くやろうとは思っていません。感じたままの言葉を伝えたいですし、素の僕を見てほしいです。

映画『君たちはまだ長いトンネルの中』
6月17日(金)より、池袋HUMAXシネマズ他にて全国順次公開
君たちはまだ長いトンネルの中

©2022君トン製作委員会

あらすじ
元財務省の亡父の影響を強く受けた高校3年生のアサミ(加藤小夏)は、政治に対して人一倍強いイデオロギーを持っていた。しかし、女子高生の彼女にできることは、世話になっている親戚夫婦の店や衰退する商店街を盛り上げることぐらい。最初の頃はあきれていた同級生の安倍(北川尚弥)や中谷(定本楓馬)も、自分たちの未来を明るくしたいと奮闘するアサミのことを応援したいと思うようになっていた。そんな中、アサミはかつて戦隊ヒーローとして活躍していたタレント議員の武藤(蒼木陣)と遭遇。総理に会わせてほしいと直談判する。
出演
加藤小夏、北川尚弥、定本楓馬、蒼木陣、高橋健介、川本成、萩野崇/川村エミコ、なかじままり、村田琳、元谷百合奈、金剛地武志、あまりかなり、芦原健介、小野由香、伊東千啓、上田帆乃佳/モト冬樹、かとうかず子
監督・脚本
なるせゆうせい
経済監修
藤井聡
原作・原案
「こんなに危ない!?消費増税」(ビジネス社)消費税増税反対botちゃん著
配給
株式会社トリプルアップ
©2022君トン製作委員会
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撮影:島村緑/取材・文:小池貴之
ヘアメイク:平笑美子/スタイリスト:RYUSEI MORI(DEXI)

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