2020年7月クールに連続ドラマとして登場し、今年の4月クールに第2弾が放送された異色のホラーコメディー『妖怪シェアハウス』がまさか(?)の映画化。小芝風花演じる主人公の澪と個性豊かな妖怪たちのコミカルな掛け合いはそのままにドラマの続編のその後が描かれる。恋あり、バトルあり、闇落ちあり…と、盛りだくさんの内容で送る映画版に天才数学者・AITO役で望月歩が出演。インタビューでは、澪の恋の相手である白馬の王子様キャラを演じた感想や撮影現場の様子などを語ってもらった。また、6月30日(木)からスタートするテレビ東京系深夜ドラマ『量産型リコ‐プラモ女子の人生組み立て記‐』にもレギュラー出演することが決定。気になる役柄や見どころなどを聞いてみた。
「テーマパークのような撮影現場のおかげで人見知りすることがなくなりました」
事前情報がないまま台本を読み始めたんです。だから、お客さんと同じ視点というか、読みながら「この人はこういうことをするんだ、こんな感じの人なんだな」って知っていくような感覚でした。プロデューサーの方とお話しをした時に澪がちゃんと恋をできるような人でいてほしいと言われたので、そこは撮影前の準備から意識していました。撮影中もクランクアップした時もやり終わった感がなかったというか、何をやっているんだろうという気持ちがずっと自分の中にあって。すごく不思議なキャラクターでした。
数学者が出てくるような映画や映像を見たりしたんですけど、これじゃないなという感じがあったんです。王子様的なカリスマ性と、天才数学者というキャラクターがあまりにも違いすぎるなと思いました。数学者に関しては数学が好きで頭が良い人なんだなと捉えて、王子様的存在の部分とは切り離して演じることを心掛けました。
すごく大勢の人たちが見ている中、カメラに向かって「君は今日もきれいだよ」みたいなことをずっと言い続けていたんです(笑)。あのシーンの時は感情がないほうがいいんだろうなと思いつつも、人として心が揺れ動いていたところもありました。なかなか難しかったし、恥ずかしかったです(笑)。
すごくパワフルな女性。そのエネルギーはAITOが初めて見るものだったのかなと。誰かのために何かをできるってことが、すごく魅力的に映ったんだろうなと思います。
1日1回のゲームだと思います。家に帰って、今日は眠すぎてもう無理だっていう時以外は絶対に1回は遊んでいます。自分の中の“ゲーム欲”を抑えることは難しいかもしれません(笑)。
『VALORANT(ヴァロラント)』という撃ち合うゲームをオンラインでずっとやっています。翌日仕事がなかったら昼頃から翌朝まで(笑)。もう無限に遊んでいられますね。
僕はすごく人見知りなんです。だから、すでに空気感が出来上がっている現場に入っていくのは心配でした。ちゃんと馴染むことができるのかなって。しかも、妖怪たちにとっては敵対する側のキャラクターですから。緊張しながら現場に行ったんですけど、そこにはテレビで見ていた妖怪たちがいるし、澪役の小芝(風花)さんはいつも明るく元気でパワフルな方。監督も優しく迎えてくださって、テーマパークに遊びに来たような感覚でスッと入り込むことができました。あの現場をきっかけに人見知りをすることがなくなったんです。
そうなんです。ありがたかったなって感謝しております。
『妖怪シェアハウス』はドラマ版も魅力的ですが、今回の映画版は音も映像も内容もさらにパワーアップしています。僕も劇中では着物を着たり、白づくめの衣装で登場したり、いろいろな“顔”を見せられたのかなと思っています。娯楽作品として楽しめる映画になっているので、ぜひ劇場に足を運んでみてください。よろしくお願いします。
僕が演じる高木真司はイベント会社で働いているオタクチックなキャラクター。後ろからワーッって言ったり、誰かをサポートすることはできるんだけど、自分からは動けないような青年です。放送時間が深夜帯で「プラモデル」をテーマにちょっとした成長物語が描かれていくので、とても面白くて見やすいドラマになっていると思います。
実は作ったことがなかったので撮影前に練習を兼ねてエヴァンゲリオンに挑戦しました。パーツがめちゃくちゃ多くて難しいなと思いましたけどすごく楽しかったです。
©2022映画「妖怪シェアハウス」製作委員会
©2022映画「妖怪シェアハウス」製作委員会
撮影:島村緑/取材・文:小池貴之