フリーライター・朝井麻由美の人気エッセイを原案にドラマ化した「ソロ活女子のススメ」のシーズン3が、4月5日(水)深夜1時よりテレビ東京系で放送スタート。江口のりこ演じる主人公・五月女恵が積極的に新たなソロ○○を体験していく本作。今シーズンでは「ソロデジタルデトックス」「ソロボードゲーム」「ソロお化け屋敷」などのソロ活に挑んでいくという。今、まさに撮影中の江口のりこに、ドラマの見どころなどを聞いた。
「いつもと違う場所に行くのが、私にとっての贅沢な時間」
そうなんですよ。前のシーズンからスタッフのメンバーは変わらず、同じです。久しぶりに帰ってきたような感覚ですね。この間は、ちょうどWBCが盛り上がっていた時期だったので、メンバーでそういう話をしていました。他のドラマと違って、本当に少人数でやっていて、一緒に頑張ってる感覚は強いんです。だから、シーズン3でまた一緒にやれることに喜びはありますね。ただ、撮影時間があまりなくて、それぞれが自分の仕事に集中して的確にパパパッと動いているような印象です。みんなでまったりとおしゃべりをするような時間はあんまりないんですけど、仕事に集中している技術さんとかを見ていると、「頼もしいな」という気持ちになりますね。
本当に日々あっちこっち行っているので、記憶がどんどん消えていくというか、よく覚えていないんですよ。この間はお化け屋敷に行ったんですけど、やっぱり撮影ということもあって、普通よりはちょっと中を明るくしてもらったんですね。なので、通常営業の状態で1度体験してみてもいいかな、と思いました。
「ソロデジタルデトックス」に関しては、私自身、家にパソコンがないんですよ。ほかの人に比べるとデジタルは遠いところにあるんですけど、それでも携帯電話が近くにあるとちょっと疲れたりはしますから、少し離れて楽になりたいという気持ちはわからなくもないです。とはいえ、撮影のときは携帯を持っていないので、自然にデトックスできていたりはするんですが。「ソロデジタルデトックス」の撮影では、古本屋さんで本を読む時間があったんですけど、それはすごく贅沢な時間に感じました。その場所にあるものから面白いものを探していく、とてもいい時間だったと思います。そのときは美術関係の本を2冊購入しました。特別興味がなくても、古本屋にふらりと行ってみたりするのはいいんじゃないかなと思いました。「ソロボードゲーム」は正直、難しかったです。やっぱり、ボードゲームは大人数でやるほうが楽しいかな。でも、これは私の場合なので、逆にどんな感じでドラマになっているのか楽しみです。
意外となかったですね。でも普段、自分じゃやらないことが多いんですよ。今シーズンには「ソロ爆破」もあって、そういうのはめったに体験できることでもないので、ちょっと楽しかったです。今のところ、そんなに無茶な感じはなかったですね。爆破も全然平気でした。
いつもと違う場所に行くことですかね。例えば、緑の多いところだったり、ゆっくりできる温泉だったり、日常から離れるのが贅沢な時間かな、と思います。
やっぱり、シーズン1・最終話の「ソロサウナ」は1人用のサウナもあるので、1人で行きやすいんじゃないかな、と思います。逆にハードルが高いのは、シーズン1・第1話の「ソロリムジン」ですね。
私にとってソロ活をしている五月女恵は、あくまで演じている役の一つなので、ソロ活そのものに特別な思い入れがあるわけではなく、やっぱり誰かと一緒に行った方が楽しいかな? と思う気持ちもあるんですよ。もちろん、1人の時間も好きなんですけど、映画に行ったり、買い物をしたり、お芝居を見に行ったりするくらい。なので、ドラマの影響を受けて劇中のソロ活を続けたり、新しくはじめたりすることはないですね。
繰り返しになりますが、とにかく撮影がスピーディに行われていて、何かを考えている暇もなく撮影がどんどんはじまってしまうんです。だから、現場に到着して、素直に驚いているところをそのまま撮られていたり、特別に意識することなく進んでいく感じです。今シーズンになったからといって、特に何かがバージョンアップしているとかはないし、こんな感じで観てほしい、みたいなこともなくて。とにかくいろいろなところに行って、いろいろなことをやっているので、それを見ていただいて、「行ってみたいな」「やってみたいな」とか思ってもらえたらうれしいです。
オフィスの撮影は本当に1日や2日で撮影していて、なかなかみなさんとお話する暇もないんです。と思えば、逆に中空きが長くて、時間をつぶすのに苦労したり、今回は特に時間の使い方に苦労しています。この間は、空き時間にスーパー銭湯に1人で行きました。あと今回は、及川博則監督が大変そうだな、と思いましたね。やると聞いてから撮り始めるまでの時間がすごく短くて、監督が脚本を書いているんですけど、この短時間で全話を書き上げるってすごく大変なことなんです。撮影に関しては、改めて監督と話したりはしていませんが、いつも通り、なんとなくの方向性みたいなものは共有できていると思っています。まだ撮影はすべて終わっていませんが、すごく素敵な方にゲストに来ていただけるので、そこはすごくうれしいですね。つい先日は大塚寧々さんが来てくださいまして、とても素敵な方でした。
やっぱり仕事の時間でしょうか。仕事をしている時間がどうしても長くなってしまうんですが、毎回違う人と出会ったり、いろいろな人と触れ合ったりする中で、気付かされることもあるし、自分ってこうだったんだって思わされることもある。私はすごく、仕事によって成長させていただいているな、と思いますね。
撮影:伊東隆輔 取材・文:宮崎新之